異端とは?/ セントラルファイナンス
[ 299] Amazon.co.jp: 異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念: チャールズ サイフェ, Charles Seife, 林 大: 本
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本書は、史上もっとも危険な概念―ゼロの“伝記”である。バビロニアに生まれたゼロは、そのなかに潜む“無”と“無限”ゆえ、人類の知的営為を揺るがしてきた。ゼロは、古代ギリシアの諸賢によって禁じられ、キリスト教世界では異端視された。パスカル、デカルト、ニュートンらの業績の裏には常にゼロの問題が潜んでいたが、その脅威は、科学が進歩を遂げた現代でも変わりはない。ゼロを追放しなければ、一般相対性理論の無限大問題は解決できないように。歴史を通じて排除の対象でありつづけたが、消えることはなかったゼロ。有用でありながら、多くの矛盾や論理の崩壊をもたらすこの概念の全貌を、まったく新しい切り口で描くポピュラー・サイエンス。 アリストテレスを戦慄させ、近代科学の祖デカルトが否定し、天才アインシュタインが挑んだゼロ。最新のコンピューター・システムをも破壊するこの数字の驚異と歴史を描くポピュラー・サイエンス。 ゼロという数の歴史と、ゼロの発明が数学・物理学をはじめ、哲学や宗教、化学など、様々な分野に与えた影響を解説すると同時に、ゼロとその影としての無限大を切り口に、数学や物理学の様々な原理や理論を分かりやすく紹介している。最初のゼロという数の歴史については、すでに古典とも言える吉田洋一「ゼロの発見」とも共通する部分があるのだけれど、それ以降の部分がまた非常におもしろい。数学の簡単なところでは微積分から高度なところでは複素数の概念まで、そして物理学の領域では相対性理論や量子力学、ひも理論まで、最先端の領域も含めた幅広い領域をカバーしていながらも、非常に分かりやすく書かれている。基礎的な教養として数学や物理学の知識を身に付けるのには素晴らしい内容。対象としては高校生以上向けでしょう。 難しい部分の説明では、グラフや図やイラストを提示しながら説明してくれるので、数学が得意でないわたしでも付いていけた。なかでも複素平面の説明は秀逸で、「円は直線と同じ」という概念が直感的に理解できた。 本書の第0章(!)に著者が書くとおり、「ゼロが古代に生まれ、東洋で成長し、ヨーロッパで受け入れられるために苦闘して、西洋で台頭し、現代物理学にとって常なる脅威となるまで」の、「ゼロの物語」です。 この手の本ではいつもそうなんですが、文系人間にとっては相対性理論や量子論、ひも理論なんかに絡む部分は、やっぱり何となくしか分からない。それは仕方ないとして、ゼロ概念がアリストテレスの思想やキリスト教の縛りを解き放って広まっていく部分は、思想史の問題として十分に楽しめた。実際、本書の半分以上がこの叙述に割かれているんで、「ゼロの思想史」みたいなタイトルでも違和感ない。 あと、余分なことですが、ゼロという言葉の起源がアラブ人の使ったsifrだという説明がp85にあって、そういえば著者の名前がSeifeなんですよ。似てるでしょ。トンデモな関係付けでしょうけど、著者の名前と研究テーマって、時々偶然とは思えない一致をするんですよね。 ※ 「この商品について語る」では、「この商品について語る」ガイドライン等に基づき、評価の高低等にかかわらず、お客様の自由な投稿を掲載しています。商品のご購入の際はお客様自身でご判断下さい。 製品詳細ページやサーチ結果を表示した後、興味のあるページに戻る簡単な方法についてはここを参照してください。右の列には、ショッピングセッションのお役立ち情報が表示されます。 |
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