知人とは?/ アットローン
[ 643] FOAF -- メタデータによる知人ネットワークの表現
[引用サイト] http://www.kanzaki.com/docs/sw/foaf.html
FOAFはRDF/XMLを使って人々に関する情報(メタデータ)とそのつながりを公開、共有するための半ば実用的、半ば実験(少し遊び)的なプロジェクトです。FOAFを使ってマシンにも扱える自己紹介を記述したり、人や組織、関心領域のネットワーク情報をエージェントに処理させるといった応用が試みられており、RSSとの関連でウェブログなどでも注目され始めています。 FOAFは、名前、関心領域、ホームページなどといった、人を描写するための様々な語彙を定義しています。これらは、RDFWebの様々なプロジェクトで用いられているだけでなく、人間系の情報を記述する共通語彙として、RSSなどのほかのRDF/XMLデータで利用することも可能です。また、個人の情報を扱うFOAFは、情報の信頼性や電子署名といった面での検討も行われており、セマンティック・ウェブの実現に不可欠な「信頼性のウェブ」の興味深い実験の場でもあります。 SHA1は一方向ハッシュ関数と呼ばれるもので、元の値から160ビットのダイジェストを生成します。この関数は“一方向の変換”という特徴を持ちます。すなわちメールアドレス→SHA1ハッシュ値という変換は誰でも容易に計算できますが、逆にSHA1値から元のメールアドレスを割り出すことはまず不可能です。この性質を利用して、実際のメールアドレスを公開する(逆算される)ことなく、メールアドレスと同等の値として個人を識別することが可能になります。 という検索を行うことで、「神崎正英」に関する情報を漏れなく集めることができるわけです。この値は、URIではないので、リテラル値として記述します。 SHA1のハッシュ値を手で計算するのは大変ですが、スクリプトなどで計算をしてくれるツールがオンラインでも提供されているので、通常はそれらを利用します。 foaf:knowsは他の人の情報を公開するものであるということは、きちんと認識しておきましょう。断り無く氏名などを公開されるのは嬉しくない人もいるかも知れません(ただしFOAFでは、メールボックスあるいはそのSHA1ハッシュで識別できれば、ニックネームだけでもOK)。また、交友関係を公にされたくない場合もあるかも知れません。(X)HTMLで知人のホームページにリンクするのと同様の配慮があればよいと思いますが、エージェントが自動的に収集できるメタデータの場合、こうした関連情報は思わぬ影響を及ぼすことがあります。FOAFと情報の信頼性のセクション、およびrdfwebメーリングリストの[Turner]から始まるスレッドも参照してください。 その他、人物描写に使った文書、組織、画像などのリソースをより詳しく説明するためのプロパティがいくつか定義されています。 FOAFはウェブの分散処理を前提に作られているので、様々な人が自分の知っている範囲の友人関係を記述することで、極めて大きな(理屈の上ではグローバルな)コミュニティに関するRDFの連鎖が構築できることになります。一方、この分散性は、ある人物に関する記述を本人以外でも簡単にできることを意味し、場合によってはいい加減な情報が公開されかねないという問題点も孕んでいます。 いろんな応用はありますが、細かいことは置いて、自己紹介のつもりでFOAFファイルを作成して公開してみましょう。まず自分のメールボックスとホームページのURI、それにせっかくだからニックネームも。できれば自分の写っている写真を用意すると楽しいです。リンク集のように、ホームページを持っている知人をfoaf:knowsで紹介するのもいいですね。 |
アットローンのサイトです。